発音千夜一夜<前編>

初めての挫折

発音はマップ初期の段階で初めてぶつかった壁でした。
「やってみた」にある通り最優先とは言いませんが「音読パッケージ」と同時かそれより先に発音の学習をするのは重要です。
だってあれだけ大量の英文を聴きそして発声するのに発音の知識が皆無ではあまりにもったいない。
また別にネイティブみたいな綺麗な発音を目指さなくても、子音など日本語にない発音は、カタカナ英語に落としこんで発音しても結局通じない英語ですのでいずれ矯正する羽目になります。

定番教材 「英語耳」

まず「やってみた」で推奨されている「英語耳 発音ができるとリスニングができる」をやってみましたが正直な感想は「なにを言ってるかわからない」でした。

 
発音の仕方の説明がkの場合、「舌の後ろのほうの部分を口蓋にくっ付けることで瞬間、息の流れを止め、ぱっと放す」みたいな感じです。
横から見た人体の断面図みたいなのもついていますが私にはよけいに混乱させられるだけのものでした。


わかる方には分かる説明なんでしょう。たぶんそういう人は発音の勉強を小中高大学のどこかで発音の基本を程度の差はあれ勉強をしたんじゃないでしょうか?
残念ながら私の学生時代、発音というのは受験に関係ないものの最右翼でありリスニングですら勉強した経験はありません。
綴りから間違いやすい発音、例えばnightはナイト(gはどこいったねん)みたいなのは習いましたが先生自体カタカナ英語。
このへんについては今の30代以上と20代の方では大きな断裂があるように思います。
詳しいことは知りませんが2006年のセンター試験からリスニングが導入されたようです。と言うことは教育自体はその数年前から始まってるはずで、これを境に高校の授業で発音やリスニングを通った人と通ってない人の差が生まれてるのかもしれません。 
 
話を戻すと舌の動きなんか意識したことがない、そんな自分にとっては英語耳は難しすぎました。
発音カースト最下層の人間にとって、ヒアリング教材としてならありなんでしょうが、自分で発音出来るようになる参考書としては不釣合いでした。
なんとか真似て発音してもあってるかどうかすらわからない。いつか慣れてくるのかと数日繰り返しても不安は不安のまま。
結局根性で練習を繰り返すのはかえって危険と判断し中断。間違った発音を時間をかけて練習し刷り込むのは恐ろしいことです。

フォニックス式の導入

挫折後「やってみた」でもうひとつ挙げられていたUDA式もAmazonのレビューを見る限り「発音方法がわかりやすい」という記述はなし。
そこでもう一つの有名サイト 20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ | The Wisdom of Crowds – JP で紹介されている「フォニックス“発音”トレーニングBook」にチャレンジしました。

フォニックスとはなにかはAmazon に記載されている著者の説明を読んでもらったほうがいいでしょう。

フォニックス<Phonics>は、英語圏の子供が学ぶ「つづりと音」のルールです。本来はつづり学習用の教材なのですが、発音を苦手とする日本人の成人学習者には効果絶大のトレーニング素材となります。
~中略~
発音記号ももちろん大切ですが、新聞や雑誌に記号がいちいち振ってあることはありません。しかしながら、フォニクスのルールをマスターすることで、発音向上は当然のことながら、新出の単語もスイスイと読めるようになります。すばらしいことではありませんか! 

この本を読むことによってフォニックスの素晴らしさはわかりました。そこに異論はないです。
辞書がないときでも発音がだいたい推測できる。素晴らしいことです。
ただ思い浮かべた発音記号のその音がきちんと発声できるならね。

ハタチエイゴによる学習解説はこちらをどうぞ
ハタチエイゴ – Phonicsで英語を母語とする子どもたちのように英語を学ぶ http://thewisdomofcrowds-jp.com/2010/10/26/esl203/

で、結論から言うと挫折しました。

ハタチエイゴに書かれてるスマートフォンの音声認識も声が枯れるまでやりましたした。正しい発音が出来てないということがわかっただけです。
リンクにあるSkype英会話のラングリッチも試しました。発音をチェックして欲しかったのですがそれを伝えるのにものすごい時間がかかりました。講師が英語で何か指摘してくれたんだけどその意味がわかりませんでした。

発音に限らないのですがハタチエイゴの中の人の推奨する学習方法や教材はレベルが高い気がします。

まあそれもそのはず著者の人の経歴にはこう書かれています。

私は帰国子女ではありません。また、英語圏の大学/大学院に行ったことがありません。
大学受験以来、英語の勉強はまともにしたことがありませんでした。大学卒業直後に受験したTOEIC試験の点数は620点でした。

もうカーストの最下層から見ると「帰国子女でもなく大学受験以来勉強してないのにTOEIC620点って。それってなんてエリート…」って感想しかありません。

ただ別にハタチエイゴのブログの内容が良くないと言ってるわけではなく自分とスタート地点が違ったということです。
逆に自分のブログをTOEIC600~700点コンスタントに取る人が読んでもあまり参考になる部分はないだろうと思いますしね。卑下するわけではなく。
自分もいつかハタチエイゴの中の人と同じレベル(TOEIC600以上)になったら参考にさせていただきたいと思ってます。

英語耳やフォニックスの優れている点

あと今回紹介した二冊にもフォロー入れておきます。

「英語耳」をやるなら

「英語耳」はいろいろ言われてるみたいですが何よりCDがいいです。なにがいいってコンパクト。
2、30分でトレーニングが終わるので毎日やるのに最適です。(どちらかと言うと改定前の版のほうが内容それほど変わらずコンパクト)
既に発音の基礎はあるがまとまったトレーニングはやったことがない人には一番いい教材になると思います。
最低1ヶ月毎日CDで訓練すれば絶対に効果はあります。
かく言う私も発音方法の学習には別の教材を使ったのですが毎日のトレーニングにはこの本のCDを使ってます。

ただ「やってみた」の中の人も言ってますが筆者の考えが英語上達完全マップとはまるで違うので学習方法は参考にしない方がいいです。
もちろん私のような初学者が筆者のような英語上級者の方法論にケチを付けるつもりはありません。
でも森沢さんのマップとは言ってることが違うことぐらいわかります。
両方を実践することは単純に手を広げ学習が混乱するだけになると思います。
あと「英語耳」にはフォニックス的な考え方が皆無なので別の書籍で補填すべきです。

「フォニックス“発音”トレーニングBook」をやるなら

「フォニックス“発音”トレーニングBook」で提唱されているフォニックスは覚えておくべきです。
フォニックスの考えが頭に入ってるとoを見た瞬間に「アー」という発音が頭に浮かぶようになります。
もちろん発音記号もチェックしますが答え合わせみたいのものです。非常に強力な法則なのは保証します。
ですので発音記号もある程度理解し、発音学習の経験者にはフォニックス習得おススメです。

ただ惜しむらくはこの本のCDはありふれたものです。収録時間も長く毎日のトレーニングには向きません。
正しい発声ができた後の発音学習はもう筋トレみたいなものです。口が自然にそう動くまで毎日トレーニングします。
「father」なんて中1単語も正しい発音に気を配りながらだと、最初は舌がもつれ発音できないほどです。
その点この本だけで発音学習は厳しいでしょう。自分で音源を編集するなどすれば別ですがそこに時間をかけても…。
あと発音記号が巻末の付録にしかついてないのがちょっと。発音しながら発音記号も覚えたい初学者にオススメできない点です。

長くなってきたので後編に続きます。
 


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