難攻不落?Forest攻略法を考える ~ 一億人の英文法

前回紹介した定番本Forestですがこれをどうやって攻略するか。いろんな方法があります。
今回はこれについて考えてみてまだ実践中の方法を紹介させて頂きます。
間違いない定番本なんだからやればいいじゃないって話なんですけどこれが結構骨があります。

 

正攻法~頭からひたすら通読

一番オーソドックスな方法はやってみたの中の人がやってるひたすら通読でしょう。
これの利点は何と言っても取りこぼしがないこと。だって全部読むんだもの。しかも複数回。
一番間違いのない最も効率的な勉強方法だと断言出来ます。ただやり切ることが出来れば…。



はい欠点はここですね。実物を手にした人ならわかると思いますがちょっとした辞書のような厚さのしかも重要度順などではなく文法の分類別にひたすら書かれてある内容を読むのです。ちょっとした修行と言っていい。
やってみたの中の人は勉強量からも分かる通り精神力などちょっと考えられないレベルなのを思い出しましょう。
実際通読にチャレンジして脱落した人の口コミや学習記録などはかなりの数が散見されます。
自分も最初の方をチャレンジしたのですが恐ろしく単調な上に初見の内容が見事に左から入って右から抜けていくのを実感しました。そのために3回通読するのでしょうがこれはかなりきついです。
心を殺せば強引にやったつもりにはなれるのでしょうが正直かなり精神力の強い人でないと定着率にも疑問が残ります。

公式問題集で漏れを防ぎながらリファレンス活用

次の攻略方法。問題集とセットでやる方法。これは大学受験などでやった方も多いのではないでしょうか。
全部を読むのではなくこの問題集で間違えたor理解が足りないと感じた部分だけをリファレンスとして読む。
問題集との組み合わせによってはせっかくの網羅性が失われそうな気もしますがForestはさすが定番だけあって公式問題集があります。

もう完全にForestのための問題集ですからこれで問題集→リファレンスとしてForestを繰り返せば取りこぼしは限りなく少なく出来るでしょう。
個人的な好みですが左側に問題、右側に解答と説明(意外と詳しい)があり赤シートも付属っていう構成はかなりポイント高いです。くもんの中学英文法みたいに問題と解説が別のページに有るのってどうも使いづらいんですよね。

いやいや高校レベルでの英文法問題集なら森沢さんもやってみたの中の人も薦めてるシリウス親子があるじゃないかってのもわかります。でももう手に入らないというかあっても中古の使いふるしが5000円とかですよ?たかが英文法問題集で。CD付きなわけでもなくの中古本で。もちろん持ってたり譲ってもらえたりしたらやりたいですけど正直そこまで出費する必要性を感じません。

ただForest公式問題集にももちろん問題もあります。高校レベルの文法知識がほぼゼロの人。こういう人は最初の解答ではたぶん全問間違えるんじゃないのかって勢いになるかもしれません。
まあ瞬間英作文をきちんとやってれば全問は言いすぎかもしれませんが半分ぐらい間違えるって人は多いでしょう。
入門編、易しいとのレビューが多いこの本ですが初学者には十分骨があります。特にレベル2と3の部分。上級者の人には鼻で笑われそうですが、恥ずかしがる必要ありません。初学者には間違いなく難しいですから。私もいきなりチャレンジしてレベル2からは10連続間違いとかやらかしました。

ただこうなると問題を解くたびにほぼ全部リファレンスとしてForestを読むしかないわけでそれって結局通読してるのと同じでは?ってことになりかねません。しかも一回問題集をかます分だけ効率が悪い。せっかくの問題集をまず解答を見てからの勉強方法になり解答を暗記しかねない。
このように問題集ってのは文法に限らず7割程度は正解できないとあまり機能しないように思います。
というわけで問題集はある程度高校レベルの文法知識がある人にしかオススメ出来ません。

でもこの問題集からリファレンスの流れ自体は相性がいいと思いますよ。
やってみたの中の人もシリウスジュニアに手を出してからForestをやって先に通読すべきだったって言ってますね。
失敗談のように書かれてますけど半分あってるのでは?と思います。ある程度薄いシリウスジュニアで疑問点を炙りだしある程度高校レベルの文法知識の体系が頭に入った頃に通読する。意外と効率がいいのでは?
もちろん先に言ったとおりレベルが合えばの話ですけどね。

通読用の文法書を先に読む

というわけで基礎学力もない・でも精神力も人並み以下。そもそも毎日勉強してるだけでいっぱいいっぱいだし自分を褒めてやりたいんだよって言う私が考えた勉強方法。
まあ考えたというよりAmazonやブログでレビューをチェックし本屋でいろいろな本を試し読みした結果なわけですが。

どうするかってかんたん。通読のための文法本を読もうということです。これです。

まずこの本のレビューや口コミで大きな誤解があるのはForestなどのいわゆるリファレンスとして使う英文法書の代替書として据えてることです。
もちろんこの本のボリュームはそう見えて仕方ありません。なにしろ700ページ近いボリューム。Forestと遜色ない。
ただ序章だけでも読めばわかると思うのですが2書の目指すところはまったく違うしカバーしている部分も英文法という軸はありつつも違います。
どちらも売れてる本なのでたいていの書店で置いてますからぜひ二冊を同時にさらっと読み比べてみてください。一億人の英文法の方はサンプル(PDF)もあります。
もうぜんぜん密度が違います。一億人の英文法の方はとにかく読みやすいし大西さんのいつもの絵が多用されています。イメージで捉えるってやつですね。
なんと言っても大西さん自身がこの本の使い方のところで「頭から読んでください」と強調しています。
要は通読のために書かれているわけです。証拠に文法書には絶対にあるはずの索引が付いていません(あまりに要望が多いのでダウンロード(PDF注意)出来るようにしたみたいですが)。
Forestのようにリファレンスとして使われると、前半で解説した説明を読んでない人につまみ食いされると誤読される危険があるためこうしたのだと思われます。
また標準的な高校生なら1週間から10日ぐらいで読み終わってくださいとのこと。プレッシャーのような不安が解消されるような…。
要はこの本は文法書というより文法解説書です。Forestが終わったらやるであろう山口英文法講義のような位置づけ。山口の英文法は知識をつけた後にやるが一億人の英文法はつける前にやるってだけです。やってみたの中の人も引用されてるこんなイメージ。

引用元:Sacred Journey – 英語達人を目指す英語力向上方法
フォレストで大学受験英文法をある程度把握できたら、『山口英文法』の通読は必須ではないでしょうか?それだけのインパクトがあります。勘違いレビューが見受けられますが、これは、英文法書というよりは英文法解説書であり、「他の英文法書で身につけた公式的知識をどのように展開して柔軟に解釈するか」を学ぶ、英文法系英文解釈本です。

高校レベルでの大西流

で、内容なのですが相変わらずの大西さん節が最初から炸裂しています。
文法書なのに「これはこういう決まりです」では終わらないなぜ?どうして?の解説が主眼になっているため一つの項目への説明が長い。わかってた項目ですら目から鱗の解説が多々あります。
あれ?それっていつも習うSVなんちゃらでは…っていうところも独自の解説。
その分気づきとかもあり文法書としては破格におもしろく読めます。
ですがそのあまりの独自性に人を選ぶことも確かでしょう。好き嫌いは分かれそうだなーという印象。
「ね?かんたんでしょ?」「いいえ。おっしゃることは理解は出来ましたが決して簡単ではありません。」
みたいな脳内やり取りが本を読みながらずっと続いていく感じもあり。
ただ以前紹介した英単語イメージハンドブック が総集編的な位置づけと言いましたがこの本はより総集編的です。ネイティブスピーカーシリーズの集大成的な位置づけ。
しかも中学英文法から卒業したばかりの人向けという最適な難易度。合う人は買って通読すべきでしょう。

ただやはり好みはわかれます。ネイティブ・スピーカーシリーズやイメージハンドブックを試して、あまり合わない人は避けたほうが無難かもしれません。
純粋な文法規則より英単語のイメージやネイティブの考え方に説明が多く割かれているので肝心の文法規則の網羅性が低いというのは確かにあります。(Forestとか従来の辞書的・リファレンス的英文法参考書と比べてです。例えば「had better」とか載ってないはず。索引にもないし。読んだ記憶ない)
ネイティブ・スピーカーシリーズやイメージハンドブックを読んだ人からすると既視感がある内容が多いし。

AmazonレビューやStudyPlus、ブログでも賛否両論みたいですし熱狂的なファンとアンチが半々という感じです。
私の立場としては信者にならない程度にお付き合いするのが一番だと思います。
例えば文型のSVO~とか文法用語を極力排除されてますけどそれって結局必要になりますよね。これからやる英文法問題集やら英文解釈本やら。この先もずっと英文法も英文解釈も音読も英作もボキャビルも全て大西さんの本が使えるなら別ですけど。そんなことは現実的に不可能ですから。
なので考え方(イメージ)は拝借しつつ頭のなかでは従来の文法語に翻訳して…という感じですね。

王道の文法解説で行きたい人に

どうしても大西さん節が相容れないという人はこちらもいいかもしれません。

今年出たばかりの本であのくもんの中学英文法の高校版。これは入りやすいですね。音源が無料でダウンロード出来るのも嬉しい。
Forestほどの網羅性や詳細さはないものの中学英文法を流したノリでサラッと読めます。(ただForestとくらべてですよ
出たばかりの本なのでレビューも少ないですが中学英文法と高校英文法の橋渡し的な定番になる可能性もあるかも。
ただ褒めたんですが私はこの本は購入したものの本格的にはやりませんでした。やはり通読にはどちらかと言うと一億人の英文法の方が個人的にはあってたので。

で2冊紹介しましたがどっちがいいとかではなく好みの問題だと思います。問題集前に高校英文法に触れられてある程度内容が把握出来ればいいだけ。
結局これらの本もやりますがForestの露払い的な位置づけ。Forestの代わりになるとは思っていないから。

 

人によってルートは違う

また長くなりましたが結論を言うと初学者かつ精神力のない人は、

一億人の英文法(通読) もしくはくもん→ Forest 解いてトレーニング → Forest(リファレンス)
という流れをオススメしたいということです。

 

例によってこの方法は万人にオススメしません。上記の条件にあっちゃった人が参考にしていただければ。
Forest問題集で7割取れる人は最初から問題集にチャレンジして穴を潰すほうが早いです。
また地道な作業は嫌いじゃない。コツコツ出来る集中力も継続力もあるという方はForestを通読しましょう。
それが一番確実な方法です。3回ぐらい通読すればよいとやってみたの中の人も言っておられます。
まあ一億人の英文法はそれほど高価ではないですしForestを通読するほどの精神力の持ち主ならぜひ一度通読することをオススメしますけどね。網羅性以外で言えば完全にForestよりわかりやすいですから。

ただ今回も言いたかったのは人それぞれスタートは違うし勉強にかけられる時間も習慣も違う。集中力だって人それぞれ。
なのでやってみたの中の人が「Forest3回通読しました」と書かれてたからその通りやればうまくいくわけじゃないってこと。
マップを逸脱するようなアレンジは考えものですが先人のやり方を詳細まで完全になぞればうまくいくというわけではないのです。森沢さんの実例ケースの人たちの勉強教材がそれぞれ違うように。
やってみたの中の人の教材だけを真似るのではなく勉強方法を試行錯誤する姿勢こそ真似るべきとこだと思います。


2 Responses to “難攻不落?Forest攻略法を考える ~ 一億人の英文法”

  1. ぴあ
    はじめまして。最近、英語を始めたので色々参考にさせてもらってます。 英文法ですが、Forestと同じ桐原書店から出ているアトラス総合英語が凄くいいです。とても見やすく、簡潔にまとめられていて、分かりやすいです。例文や章の後半にある文章が充実していて、桐原書店のHPから音源をダウンロードできるので、リスニングの勉強にもいいと思います。 返信
  2. 管理人
    参考書情報ありがとうございます!まったく初見の参考書でした。 例文に特徴があるみたいですね。なかなかいいかもしれないというか注文しました(笑 教材情報は非常に助かりますし嬉しいです。これからも何かお勧めあればお願いします! 返信

コメントを投稿する