初めてのボキャビル=語源で記憶する英単語 ~ 前編

初めてのボキャビルです。英語上達完全マップをちゃんと読み込んでる人ならわかると思いますがまあ早いですよね。うだうだ書かずに本家のこちらを先にどうぞ。
私はまだマップで言う第一ステージ。正直ボキャビルを始める段階ではありません。
ただ第一ステージでもこんな経験はないでしょうか?

音読パッケージや瞬間英作文のサイクル法で2周目に入った際に1度意味を確認したはずの単語をきれいサッパリ忘れている。意味を忘れているレベルではない。そもそも見た覚えすら無い。ひょっとしてこの項自体飛ばしたのでは…?いやいや文の内容には覚えがあるので一度学習したはず。まだ一ヶ月ぐらいしかたってないのに。…なぜだ?

これは初学者の中でも30代以上の人が多く経験する現象ではないでしょうか。(経験するって言ってください!
先に紹介した完全マップ本編で森沢さんも音読パッケージや瞬間英作文の過程で4、5000は身につくと言われてますがこれではそれも不安。しかも文法学習を始めて初見の単語が増えてるのが更にたちが悪い。
という訳で考えたのが語源だけ最初に学んでおくべきということです。
単語の定着率を向上させ初見の単語の推測をしやすくするには王道といっていい方法です。

ただ繰り返しますがこの段階でSVL何千語とかを意識したボキャビルを行うわけではなく基礎固めですから。


語源による単語暗記のメリット

全く知らない人のために書くと漢字の部首による推測みたいなもんです。
「マギらわしい」って漢字で書こうとすると「粉」か「紛」迷ったりしませんか?そういうときに「糸が絡まるような状態→紛らわしい→というわけで糸偏だ」とおぼえておくと間違いませんね。
英単語にもそういうルールが有るということです。
英語を一度でもしっかりと勉強している人なら教わらなくてもある程度自然に意識するようになる話でもあります。
というわけで語源による単語学習のメリットについて軽く纏めておきます。どれも有名で語源本の本を買えば書かれてます。

  1. 丸暗記ではなく連想による理解が加わるので記憶に残りやすくなる。
  2. 知らない単語が出てきた場合でもある程度推測が可能になる。
  3. 長い単語でも単語のパーツの語源を知っておくことでつづり間違いが減る。

箇条書きにしてもわかりにくいので例を挙げます。
(si)stという英単語のパーツは「立つ、建つ」というイメージ。
ableというパーツは「~可能な」「~するべき」「~にふさわしい」と形容詞を作ります。
だからstableは「しっかりと立っていられる」→「安定した」と言う意味になります。これはわかりやすい。

またresistはreが返信のRe:でもお分かりの通り「対して」のようなイメージなので「背を向けて立つ」→「反抗する」みたいな派生も出てきますね
日本語のアシストでお馴染みassistもasに「~に向かって、沿って」みたいなreとは逆のイメージがあるので「手伝う、支援する」ってのはなんとなくイメージできるかな。
アシストぐらいわかるという人でもつづりって間違えずにすぐ出てくるでしょうか?私は出て来ません(威張る所ではない)。
カタカナ英語で言うとこのシがsだったのかcだったか、sだとわかってもsが重なったっけ?
このへんは中学単語でも不安になります。なにしろ自分の記憶力に一切信頼をおけないお年ごろですから。
この点知ってる単語でも語源でパーツの意味を押さえておくとつづりで不安がなくなります。as+sistですから。

ま、こういうのはどの本買っても詳しく載ってますから買う前の参考程度にお読みください。

多すぎる語源本

語源による英単語学習を始めるにあたって大変なことが一つあります。
それはやたらとたくさん本の種類がありしかもデファクト、定番本といえるまでの本が存在しないことです。
試しにAmazonで語源で検索したり本屋で立ち読みしてもらえば分かるのですがホントに星の数ほど本が出てます。
そしてたちの悪いことにこれといった定番本がない。
英文法ならForest、最近なら一億人の英文法あたりが平積みにされてるのはだいたいどこの本屋でも同じです。
語源が絡まない英単語なら「DUO 3.0」や「速読英単語」、英文解釈なら「英文解釈教室」あたりですかね。

英語学習はここ2,3年で始まったわけではなく何十年も行われているのですから当然どのジャンルにも定番本ってのはあるものです。
しかし語源になるとこれがなかなかないんですね。もちろん有名なって言うレベルだと幾つかあります。
ただそれらのどの本屋でも置いてあるとか常にAmazonの上位にあるというレベルではありません。これらの中から最適な本を選ぶには相応の指針を持たなければいけないでしょう。

目的により2つに分ける

まずマップに沿った学習をしている場合先に述べたようにここでボキャビルに時間を費やすわけには行きません。 
音読パッケージ、瞬間英作文の二本がまずあります。発音単独のトレーニングは卒業しましたがその代わりに文法を開始しています。 
私のような1日2時間程度の勉強量では削るところもありませんし増やすのであれば上記の勉強に充てたいですね。 
そんな焦らなくても数カ月後には本格的なボキャビル学習が嫌というほど待ってるわけですし。 
というわけで語源に寄るボキャビル学習をいつもの2つのパターンに分けました。 
発音から文法までよく言っているサプリメント本とリファレンス本を分けるやり方です。

読み物としての語源本

サプリメント本というのは私が勝手に言ってるだけのただの読み物として流す本です。通読本。
全く時間をかけないというわけにはいきませんが繰り返しその本の中身を全て習得するような目的では使いません。あくまでその分野の考え方を理解するために使う本。
語源でなぜこの理解が必要かというと多くの本で平易で基本的な内容とかなり細かい語源規則が一緒くたに収録されているからです。
語源がいくらイメージで捉えられると言っても言語のパーツは大量にあります。

conservationist = 「con 全体の」+ 「serv 保つ」 + 「ti(ve) 形容詞を作る」 + 「ist ~する人」 = 自然保護論者

これがサクッと頭に入るって人は相当英語を見慣れてる人でしょう。
初学者ははっきり言ってパーツを覚えるのに精一杯で結局は単語を覚えるより時間がかかるかもしれません。
また上記の例でもわかりますが「全体を保つような人=自然保護論者?どうもピンと来ない」みたいなのもわかります。
これは慣れです。ある程度のまとまった量のパーツを一気に読むと「まあそういうもんかもね」と脳がそういう風に出来てきます。
大西さんの英単語イメージハンドブックを読んだあとに単語を日本語に訳するのではなくイメージで据える感じとちょっと似てるかな。
単語をパッと見て日本語訳が浮かんでくるわけじゃなくなんとなくネガティブ・ポジティブだとか動的・静的などともに単語のなんとなくのイメージが浮かぶようになります。
なのである程度有名なパーツを一回サッと目を通しておくとこの語源を学習する上で楽になります。
解説が少なく辞書のような作りの収録語数だけが多い本に最初に手を出しても単語の暗記からパーツの暗記に変わるだけでかなり本腰を入れないと定着は難しいと思います。

楽に読み流せる語源耳

で、そのために何冊の本を立ち読みしたかわかりませんがおすすめはこの本です。

この本を勧める理由はとにかく読みやすさです。オールカラーでイラスト、画像がふんだんに使われている。
イラスト的にはもうちょっといい本があったんですが写真がかなりいいです。実際の標識とかバンバン出てきます。
そしてコラム的な読み物も豊富。あまり勉強するぞ!って感じではなく「へーそーなんだ。」みたいなトリビアが溜まっていく感じ。

知ってる人は知ってる有名なトリビアですがSeptemberのsepはsevenと同じ語源から来てるのになぜ7月じゃなくて9月なの?
それはかの有名なローマのカエサル(英語読みだとJulius Caesar) と初代皇帝アウグストゥス(Augustus)が自身の名前を7月、8月にして後ろをずらしちゃったから。
なので7月はJulius→July、8月はAugustus→Augustになり7月だったはずのSeptemberは9月にずれてしまったと。
諸説あるようですがなかなかおもしろい話です。おもしろいだけではなく英語がラテン語に強く影響を受けているのがよくわかります。
まあヨーロッパの言語でラテン語の影響のない言語なんてないんですがね。英語の源流は古代ゲルマン語ですがラテン語、ギリシャ語由来の単語も多くフランス語由来の言葉もあります。まあ仲悪いイメージあるけど隣の国ですからね。
語源を学ぶにはこういう歴史的な考え方も知っておいたほうがいろいろ便利?かはよくわかりませんが、パーツを並べられてハイ暗記と言われる参考書より興味を持って読めることは確かです。というわけで通読という点ではこの本が私には一番でした。
週末にでも読めば二冊すぐ読み終わってしまうんじゃないでしょうか。要は大した時間使わず語源の基礎などを学べます。

語源耳を読む上での注意点など

ただこの本の残念なところも指摘しなければなりません。この本が定番本になれない理由ですかね。
まず二冊に分ける必要がよく分からない。学問・仕事編、暮らし編って分ける意味はあるんでしょうか。
語源とイラストで一気に覚える英単語って有名な本も3冊シリーズなんですが共通した欠点が複数本にしていると一つの単語を見返すのに索引を複数冊引かねばなりません。これはもう通読本にしか使えない。まあいま紹介してるのは通読用だからいいんですが。

もう一点の欠点は高い。確かにオールカラーにしたことで印刷代などのぶんってのは分かる。ただ付属のCDは要りません。
これで値段も厚さも上がって複数冊にするぐらいだったら一部モノクロにして薄い紙にして一冊にして欲しかった。
だってこのCDはの中身なんと単語をひたすら棒読みしてるだけなんですよ?例文の中で使うでもなく。
いくら語源のパーツごとと言ってもこのCDで暗記の補助にするのは厳しいと思います。またCD聞ける環境じゃないと勉強できないのかって話です。
ま、個人的には社会人だし値段のことにはそれほど気にしませんけどね。学生さんとかには簡単にオススメできない。

最後に最も致命的な問題。発音記号が載っていない。これはもうぜんぜんダメ。
英語耳の作者の方ともあろう人がどういう意図なのでしょうか?
しかもCDが上述のあれですからね。CD聞いてちゃんと発音記号レベルで聴き取れる人ってどのぐらいのレベルだと思ってるんでしょうか。
逆にこの本とCDで繰り返しトレーニングのように音読しながら勉強するのはそうとうヒアリングに長けた人以外は危険だと思います。

というわけで上記の理由でこの本はあくまで通読用にしましょう。
リファレンスとして使うにも本が別れてるわ、発音記号は載ってないわでいいことはありません。

繰り返しますが通読用にはとってもいい本ですけどね。
先に触れた「語源とイラストで一気に覚える英単語」とかより格段に楽しく読めて頭に入ってきます。
さすが世界的に売れてる本に日本の英語学習本のベストセラー作家がタッグを組んだ本というべきでしょうか。

「語源って聞いたことあるけどパーツ意識して覚えるのかえって大変じゃん」みたいな考えをお持ちの人(私がまさにそうでした)に出来ればまず読んで欲しい本です。
2冊合わせて3000語という語彙数もちょうどいいかと思います。今の段階で全部覚える気ないですからね。
そのぐらいを一度目を通しておくってのは今後の勉強にも生きてきます。
ふつうの単語帳で英語と意味だけのを3000語眺めるってだけでかなり精神ダメージ受けますからね。

その他の候補

あと学生さんなどその値段は出せないわって人にはこっちかな。
学生さんならそれほど記憶力に支障が出てないと思うから語源はボキャビル中心になってからでも遅くないとは思いますが。

コラムとか雑学とか面白さなど要らない。語源の要点だけをガンガン叩き込みたいって人にもオススメ。
Forestを頭から通読するのも苦にならなかった人向けとも言いますか。
こっちは1冊だから安いし発音記号もついてます。イラストもわかりやすい。
収録語数少ないけど。CDついてるけどやっぱ単語だけだけど。
ただここでは語源の基礎とイメージさえつかめればいいので、合えばこちらでもいいかもしれません。
その代わりマップの第一ステージの人はこの本においても付属の赤シートで全暗記とかせず、イメージを理解することだけに専念することが肝要です。

長くなってきたので後半は次回に続きます。


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