英文解釈本選び 後編

ちょっと前回書いたとおり年末進行にはまりまくり戦場のような毎日です。

いつもよりタイトな仕事の上に忘年会やら出張やら色々入りますな。

まあこれを乗り越えたら年末年始休暇ということで最低限の勉強だけを続ける毎日です。

という訳でブログの更新も遅れておりました。前回の続きです。

 

当然全部やりきったわけではないのでファーストインプレッションということになりますのでその点ご留意を。
ある程度こなしたらまた書くとは思います。
前回入門レベルを切ったので私が試したのは基礎編以上。
で、3氏の著作に絞りました。

前回の冗長だった一覧もこのとおりスッキリ。

 

3氏に絞った英文解釈本オススメ本まとめ(PC推奨)
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□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■■■■■■■□□□□□□□ 英語リーディング教本 
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■■■■■■■□□□□□□□ 英文読解入門基本はここだ!
□□□□□□□□□□□□□□□■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□ 英語リーディングの秘密
□□□□□□□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□ ビジュアル英文解釈(PartI,II)  
□□□□□□□□□□□■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ポレポレ英文読解プロセス50
□□□□□□□□□■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 英語リーディングの真実 
□□■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 英文解釈教室 改訂版

英語の勉強の仕方」スレ まとめwiki – 英文読解難易度

 

これをざっくり俯瞰して見てるとわかると思うのですがやはり英文解釈教室は難易度が図抜けています。
大学受験どころかTOEICなどでもオーバースペックと言われるのはこれ故でしょう。
このへんはもう正直目指すゴールによってやるかやらないかを選択する他ありません。
TOEICやら仕事のメール、普通の英字新聞などを読む程度なら不必要らしいです。
ただし情報としてではなく英語で文学を楽しみたい、またネイティブスピーカーの中でももインテリ層が読むような文章を読みたいという人はやってみるといい本のようです。森沢さんも多読であげてるタイムとかニューズウィークとかね。

まあ私レベルがいろいろそんな高いレベルに言及しても仕方ないのですが上級までの道を俯瞰するというのは英語上達完全マップの考え方ですからね。一応私は英文解釈教室をやりたいなと思っています。

というわけで今日選んだ書籍たちはそれより2歩から1歩手前の英文解釈本です。

著者別に見ていきます。


薬袋氏

先に言っておくと今から紹介する書籍、特に各著者1冊目はたぶん鉄板の本です。間違いがない書籍。

別に私に保証されてもまったく信用ならないと思いますが、Amazonでレビューを見て頂ければわかります。

信者とか関係者とかがサクラ出来るレベルじゃないほど大量のレビューがあるにも関わらずほとんどが満点近い。

たまに低評価がありますがほとんどが相性の問題に起因しているようです。

ですのでここから先は徹頭徹尾私の個人的な印象です。まあこのブログ全体的にそうなんだけどね。

 

で、薬袋氏の本なのですが最初に言っちゃいます。私には合いませんでした。

とにかく詳細な解説

特徴としてはとにかく詳細です。詳しいです。細かいです。ごめんなさい。二回言いました。
なのでゆっくり噛むように読めば脱落することはないと思います。
わりと細かいことが気になる人、雰囲気じゃなくきっちり理論づけて読みたい(程度の話です。みんな雰囲気だけで読みたくなんかない)。
そういう人には挙げた3氏の中では一番お勧めできる本ではないでしょうか。

 

私が合わなかったのは性格の問題だと思います。
なんというかこの本を読んでいると今まで読んでいる自分の読み方が壊れるほど手取り足取り細部まで指示があります。

もちろん壊すだけでなくきちんとした理論だてられた詳細な読み方を書いてくれてるのですが。

私はどうも昔からこういう手取り足取り系の本はダメでした。
もっと言うと座学での授業を受けるより独学の自習のほうが成績が上がる傾向がありました。

だから英会話スクールなどではなく英語上達完全マップを選んだわけですが。

閑話休題。

 

なのでこれはもう相性と思って早めに打ち切りました。

ただ繰り返しますが間違いなく良本なのはレビューや書籍名で検索してもらえばわかります。
多くの方が絶賛してます。窮屈なのは逆に言えばそこまで詳細に丁寧に教えてくれるということなのですから。
ただ止めた本に関してこれ以上書くのは止めておきます。

一応、シリーズがありますのでご自分にあった難易度でどうぞと言うぐらい。

 

 

 

 

伊藤和夫先生

次に鉄板の伊藤先生の著作から。もう既に故人です。

ググればたくさん出てきますが本当に日本受験英語の神様みたいな人です。

英文解釈教室などは完全に受験英語のために書かれたのに翻訳家や海外在住者がまだ本棚にあるとかたまに読み返すとか言われてるように信頼度がヤバい。

「いいかい。訳せたから読めたんじゃない。読めてるから、必要な場合には訳せるんだ」

「一文一文の正確な理解をおろそかにしたままで、キーセンテンスだのパラグラフリーディングだのと言ったところで、砂上の楼閣に等しい」

上記の名言は結構いろんなとこで引用されています。

逸話なんかのページもいろいろ出てくるしなんつーかもはや偉人のような気もします。
ですので基本さん付けのこのブログでもこの方だけは敬称を先生とします

で、先生が英文解釈教室という名著を世に出して10年後に世に出した自信作と言われるのが以下の本。

 

 

これは一番イメージ通りの英文解釈本という感じでした。

まずちょっとした1センテンスの例文を解説、続いて長文問題、次に詳細な解説、最後に生徒との会話形式のコラム。

これが1冊で35回繰り返されるわけですがそこまで難易度は高くない。

Part10ぐらいまではほとんどノーミスでいけました。

単語は知らないのけっこう出てきますが辞書引かなくても下の脚注に載っている。

これは賛否あるんでしょうが英文解釈教室で難解な単語が多すぎて英文解釈より単語に頭が行ってしまうみたいな批判に応えた形でしょう。

 

解説についてはやはり歴史を感じるというかちょっと昔の参考書の感じで固いですが、章末のコラムのおかげで結構スラスラ読めます。

あとこの古い本が今でも画期的だなと思ったのがとにかく繰り返し出てくるんですね。
軽い解説で終わらせておいてまた違う英文の解説でその前に出てきた例文を引っ張り出してきます。
この回数が半端ではない。で、コラムでまたそれに触れるから大事なことはどんな人にでも伝わります。

 

ただレビューにもある通り人を選ぶことは確かでしょう。
口語体であると言っても25年前の本です。語り口などはやっぱり時代を感じます。
また装丁も古典という感じ。まあ白黒なのは別に構わないのですが作りは単純に良くないです。
英文と解説が別冊になっておらず一冊の中で違うページにわかれているため、ちゃんとやり込みたいなら英文はコピー機で取るなどして別紙にしないとページをめくるだけで嫌になること請け合いです。
正直使い勝手は最悪です。まあ駿台も気軽にこの偉人レベルの人の本を無断で改版できないんでしょうが。

 

家にコピー機やスキャナがない方はコンビニにでも行って英文の部分だけをコピーしましょう。

PartI全体でも35章なのでそれほど大量ではありませんので。

それでノートに貼ってやるとかしかしないとまあ正直つらい構成の本です。

西きょうじ氏

西さんは私は存じ上げませんでした。
受験英語の世界では相当有名なようなのですがいかんせん伊藤先生の知名度がすごすぎたのかな。

 

またとにかく薄いです。本屋に行って持ってみればわかりますが本当に薄い。なんと165ページ。

私は通読したのですが最初に英文解釈本として選んでなかったらたぶん文法の本と勘違いしていたでしょう。
タイトルに英文読解とあるのですが長文が出来てません。
ワンセンテンスの例文で品詞・文型などをとにかく徹底します。
もちろん英文解釈(精読)と言うのは短いセンテンスの塊であり最小単位から構文を取る力を鍛えるのは正攻法とも言えます。

ただ最初はちょっとびっくりするね。この内容には。

 

この「基本はここだ」なのですが万人にはオススメできません。
山口英文法講義などを完璧にマスターしたという人には不要でしょう。

例えば文型ならこういうの。

I found this book easy.
I found this book easily.

こういう初学者が引っかかりそうなのを解説してくれますが山口英文法やForestをきっちりやりこんだ後なら飛ばしてもいいですよね。このへんは。
ただ私も特に知らないことはなくスラスラ読めたのですが、

I believed that George was honest.
I believed George to be honest.
I believed George honest.

上記の同じ意味の英文がどういうニュアンスの違いがあるかなどはなるほどと思いました。
まあなので軽く読み流すのにそれほど時間はかかりませんので、興味がある人は一度読み流してみるのもいいかもしれません。

安価で手に入る本だし薄く簡潔なのでサクッと読めます。

 

言ってる内容はレビューなどにもある通り確かに伊藤先生の言ってることと近い気がします。
説明の仕方は薬袋さんとは正反対。とにかく簡潔。余計なことは書かない。
あと口語体なのでわかりやすい。

 

ただ長文を読んでという形ではないので「基本はここだ」をさらっと読んでこちらをやるという手もあります。

というかそのほうがいいかと。

 

内容的にはどちらも同じことを説明してるのですが、こちらの実況中継は別冊で長文問題集がついてきます。

その長文問題に沿って講義が進められるという点で英文解釈のための参考書というイメージに近い。
こちらを自分で訳し、講義部分を読む、そしてちょっと経ってトレース読みという流れ。

森沢さんがマップで仰っている精読のモデルに沿う形で実践できるでしょう。

 

まとめると西さんの本は薄く簡潔であり伊藤先生のいいところを受け継ぎつつも現代的な本のつくりや解説でもっともわかりやすいと言えます。

難易度もポレポレまでやれば問題ない。

後発の良さを最大限にいかしてると思います。ただ後発って言ってもポレポレも20年前の本なんだけどね。

 

3氏の選び方

という訳で3人を中心に私は選びました。2,3冊目に関してはまだ本格的にやってないので構成を確認したぐらいですが。

どう選ぶかはもう好みって感じでいいと思います。繰り返しますがすべからく評判のいい本たちですから。

ただ英文解釈の本というのは実際訳してみて解説を読んでみないと立ち読みなどではよし悪しがわかりにくいものです。

なので一応全部購入してみたので私ならどう選ぶかを書いておきます。

 

やはり最初はビジュアル英文解釈の2冊でいいと思いました。

どうせ英文解釈教室をやるのだから著者は一貫した方がいいという理由です。

ただ英文解釈教室をやるつもりのない人や、ビジュアル英文解釈のつくりや古い語り口がどうしても合わない方は、西さんの基本はここだからポレポレへの流れをオススメします。

現代的でありながら伊藤先生と教えの根っこは共通していますし本の作りもよい。

ただ解説がかなり簡潔ですのでそれでは納得出来ない!という方は最後のリーディング教本に行ってみるのがいいかなと。

伊藤先生→西さん→薬袋さんという優先度が私の中でつきました。まああくまで参考までに。

私はビジュアル英文解釈をとりあえずやりきりますがもったいないから余裕が出たら基本はここだ!もやっちゃおうかなと思ってます。

 

という訳で以上です。それでは。


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